『Orange』1~5巻 高野苺著 読了
あらすじ
高校二年生の春、10年後の自分から一通の手紙が届いた。
そこには、「自分とは同じ公開をしないでほしい」という、
16歳の菜穂への願いが綴られていた・・・。
長野県松本市を舞台にした、まぶしいほどの青春SFラブストーリー。
(1巻裏面より引用)
映画化
元旦に、家族で映画館へ行き、それぞれに分かれて好きな作品を鑑賞した。
小学六年生の娘は、ひとりで「Orange」!
鑑賞後に、「どうだった?」と聞くと「なんて説明したらいいのか、えっと、悲しかったっていうか、う~ん・・・」???
一体、どんな話だったんだ?的を得ない感想に、ずっと気になっていたところ、中学三年生の友達に(46歳だけど、15歳の友達います!)5巻を借りて読んでみた。
ええ、昨夜一気読みですわ。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
長野県が舞台
この作品は、長野県の人には嬉しい場面がちらほら。
1巻の自己紹介で「あずさ」が自分の名前の由来を語るんだけど、
懐かしの「あずさ2号」が飛び出してくる。兄弟デュオが歌う「8時ちょうどの~」
なあの有名な「あずさ2号」だ。
カラオケで振り付けで歌った世代の私は、すぐさまメロディーが頭を駆け巡って小躍りしていた。
マイクと一緒に前に一歩踏み出して「8時ちょうどの~」ってやったよね?
他にも、「ゆうがたGet!に峰竜太(長野県が誇るスーパースター)出る日だから帰る!」な台詞に、ぷぷぷ。
高校生で峯竜太を楽しみにしてるってどうよ?で、ああ、これは長野県民向けの大サービスだな!ってほくそ笑む。
ただ、舞台は長野県でも「松本市」だった。
私は、東信生まれの北信在住で中信の松本市は観光で松本城に行ったことあるくらい。
次回は、須坂市へ引っ越し編とかお願いしたい。もしくは、小諸市でもオッケーだ!
過去は変えるな!
高校2年生の男女6人が未来から自分に充てた手紙で過去を変えてしまう。
そこにはパラレルワールドが存在し、過去を変えた未来が枝葉に分かれて分散していた。
私の中では、翔(かける)という主人公が繊細すぎて負った心の傷をどうしたって癒せないトラウマをもたらしたある事件が気になって仕方ない。過去をどんな風に変えても、あの事件は、時間を変えて必ず訪れてしまったのかもしれない。
母親・・・だめぢゃん。
そして、未来を知って過去を変えようとした須和(すわ)。
菜穂をひたすら思い続け、愛する須和。
菜穂が好きな翔を救うために、まるで影法師のように自分の未来すら変える決意で違う過去を作り出す。
ええ~、そしたら、お前のその腕に抱いてる菜穂との子どもはどうなるんだよ?
( ;∀;)
と、最後は、もう辛くて切なくて・・・
まとめ
須和・・・
過去なんて変えちゃダメだ。後悔したって、それが未来を作るために必要なんだから。
思春期な漫画だけれど、長野県民と頭テンパるほど忙しくて、ようやく一息ついた大人に捧ぐ作品。(笑)