長野県須坂市銘菓『須坂藩 一万石』を食べてみた。
須坂市の銘菓
私の暮らしている地域は、長野県北部の須坂市。
遠方に出向く時の手土産には、自慢の銘菓を持っていきたいものです。
そこで、須坂市と言えば『栗中華』が真っ先に思い浮かびました。
中華と言っても、中華料理のごま油チックな菓子ではありません。
いわゆるどら焼きの中に丸ごと栗が入ってるのが『栗中華』です。
盛進堂さんの『栗中華』が私は好きです。
栗中華は、あまりにも有名ですが・・・
他に、須坂の銘菓は?(栗中華でいいじゃん?な声も聞こえましたが・・・)
と、ここ数日頭を悩ませておりました。
なぜなら、私は須坂出身ではなく地元の銘菓など良く知らないのです。
ひょんなことから、「須坂市銘菓の一万石が復活!」といったニュースが耳に飛び込み、それじゃない?銘菓!と、思い立ちました。
夫に、「一万石って知ってる?美味しい?」と尋ねると
夫「嗚呼、懐かしいな~。美味しいんだよ~。」と目を細めて甘い顔をして途方に暮れ思い出に浸っておりました。
それならば、いざ復活した「一万石」を食べてみようじゃないか?とコモリ餅店へレッツラゴーです。
一万石とは
須坂の銘菓でありながら、一度は絶滅に瀕した「一万石」の歴史を語るブログがこちらです。
とにかく、「膨張剤」を始めとした「乳化剤」「乳化気泡剤」「増粘剤」「品質保持剤」「pH調整剤」といった添加物の類は一切使用されおらず、使っているのは、卵、砂糖、小麦粉の3つのみ。これにグッときちゃいました。
大切な方への贈答であればなおの事、こんな風に安心な食べ物であるって重要です。
よし、いざ実食!
食べてみる
ブッセですな。
みるからに、ブッセです。(笑)
バタークリームに杏子ジャムの入ったブッセ。
ふんわりと、軽くて優しく持たないとつぶれてしまう繊細さ。
大人の男性の拳大はある大きなブッセです。
表面には粉砂糖を振りかけて焼いたのでしょう。
綺麗な雪化粧を施してあり、触るとポロッと零れ落ちる甘い白。
二つに割ってみると、中にはバタークリームと杏子ジャムが同量で挟んでありました。
お気づきかと思いますが、両手で二つに割った後の、このボリューム!
生地がふわふわなんですよ!凄いったらありゃしないっ!!!
ああ、早く食べさせてくれ~と娘達がのたうち回ります。(笑)
「うんまっ~」ほわわわ~ん♡
なんという事でしょう~。ふわふらな生地に杏子の酸味とバターの濃厚さ。
一口食べたら瞳が大きく見開いて、無言・・・
こんなに大きなブッセなのに、一つ食べるとあら不思議!
もう一つ食べたくなりました。
須坂の手土産ナンバーワンに決定!
一万石に出会えて本当に良かったです。
夫は、ただただ懐かしい~と嬉しそうでした。
きっと、子ども時代に食べた味そのままだったのでしょう。
素朴な材料で伝承されてきた一万石、復活おめでとう!
良かった良かった。
これ、卵の白身をホイップすることで、膨張剤なしのふっくらを実現してるんでしょうね。
たしか、最近ハマっていたシフォンケーキもそうだったわ。今度、ブッセも自宅で作ってみようかな?
これ、私の中で、須坂の手土産品としてナンバーワンに躍り出ました。
だって、最初はただのブッセだよね?な見た目はそんな感想だったけど
食べたらほっぺた落ちましたから。