なないろ日記 ~りんごの国から~ 

読書・折り紙・エコたわし作り・お絵かき・展覧会 あれもこれもと、七色にコロコロと襲い来る趣味との戦いの壮絶な記録!!

軽井沢のバス事故

ルート変更

朝から衝撃的なニュースが飛び込んできた。
軽井沢の国道18号線、碓氷バイパスでスキーツアーのバスが崖下に転落して死亡者13名と、負傷者多数が出ている様子だった。


私の実家は、軽井沢の近くにある小諸市なので、碓氷峠などは馴染みがありすぐさまどこのカーブなのか頭に浮かんできた。

 

ニュースでは、凍結もなく、カーブも緩いと報道されている。

しかし、軽井沢の碓氷峠と言えば、車酔いするほどカーブが多く、たまたまそこのカーブは緩いかもしれなかったが長野県から群馬県に越える時には難関な峠のイメージしかない。
しかも、目的地が斑尾高原なのに、高速に乗ってない?え?と疑問がすぐさま浮かんできた。

 

高速道路が出来た時に、あの難関である碓氷バイパスを利用せずに群馬県に入れるという安堵感はどれほどだったか。

しかし、高速であって、長いトンネルが何か所もあり高速内での事故も多発した恐るべき碓氷峠である。

ましては、寒さ厳しい軽井沢の1月に峠を攻めるなんぞ、本当に疑問でしかない。

 

ニュースによると、正規のルートから外れていたという事実が伝えられている。

news.tbs.co.jp

なぜ高速でなく下道を使ったのか?

おそらく、運転手が高速料金に対しては自分持ちだったのではないか?
高速代をケチって、下道でスピードあげて目的地に時間の帳尻を合わせるかのように、深夜の運転を行っていたのでは?と、勝手に憶測してしまう。

 

それ以外に、碓氷峠をわざわざ下道で走る理由が見当たらない。

 

ちょっと前のヤンキーは深夜に峠を改造バイクでハングオンして走って楽しんだもんだが、今回の事故は激安スキーツアーバスである。

いきがって危険と隣り合わせにドキドキする必要なんて一つもありゃしない。

結局は、経費削減のツケが大事故に繋がってしまったと考えるのが普通だ。

事故の被害者の証言

バスに乗っていた軽症者4人は、佐久市のくろさわ病院に搬送された。

(高校のバスケ班の後輩が医院長だった。)


そこで、「スピードがかなり出ていて、やばいと声があがったがスピードが遅くなる気配がなかった」と証言している。

 

さぞ、怖かったことだろう・・・


事故は深夜2時。軽井沢の碓氷峠の寒さは想像しただけでも、凍え死にそうだ。
しかも、真っ暗な状態で本当に想像を絶する惨状だと思う。

激安ツアーバスの深夜出発の危険

28年前に、私も東京の新宿から苗場スキー場へ深夜バスでスキーツアーに参加した経験がある。激安でなければ貧乏学生は参加できるはずもなく、今回も、そんな学生が多く参加していたに違いない。

 

最近、高速バスの事故が多く報告され、勤務シフトに問題はないか?など、さんざん問題になったけれども、こうした悲惨な事故が再び起きてしまった背景には、バス会社・ツアー会社・運転手がそれぞれ責任の所在が違っているのでないか?と疑問に思えてならない。

 

激安にするカラクリが危険を生んでいるのは確かだと真っ向から疑ってかかるしかないのだ。

 

どんなカラクリなのか?

 

そんなのは、いくらでも知恵を出してくるのだから考えるだけイタチごっこになってしまう。

 

自分の身を守る時に、価格との対価はイコール安全と深く関係していると知って欲しい。

 

まして、今回のバスは深夜である。
人は、深夜、バス内で寝息が聞こえてきている状況の中、いくら仮眠をとっていようがつられて眠気が移ってもおかしくない。人の体とは、そういうものだと思うのだが。

 

運転手が高齢というのも、気にかかる。

そんな情報は激安バスツアーには、詳細明記されていない。

だからこそ、自分の勘で危険を回避するしかないのだ。

安くて大量で便利の騙しテク

食品でも、安くて大量で腐らないなどの便利なものは、添加物がたくさんで、遺伝子組み換えの材料であってり、食品表示を詳しく明記していないものが多く出回っている。

安くするには、それなりに騙しが必要だ。

騙すには、本来使う必要がない健康被害がある添加物を使用する場合がほとんどであり、大量生産が可能となる。

安いから買う。お腹がいっぱいになる。日持ちするから便利である。

そろそろ、そんなカラクリの危険に気が付いて、自分の身を守る必要が出てきている。

社会は、教えてくれない危険をたくさん含んでいる。

それらの多くには、利益を生む人と、それを望む人の図が永遠になくならないからであろう。

補足だが、食品や環境に関して市民で自ら独自品を作り共同購入している生協では、生活クラブが有名である。生活クラブ生協は、徹底的にこだわり、安心安全を徹底的に追及している。もちろん、私も生活クラブ生協の組合員の一人であり、その姿勢にはいつも感謝している。

www.seikatsuclub.coop

今回の事故で、多くの若者が犠牲になってしまった。

報道を見ていて、同じ世代の娘を持つ母として、憤りと遣る瀬無さを感じると共に、子ども達にも知って欲しい、学んで欲しいと切に願っている。

安いバス会社に疑問を持ち、乗らない選択ができる人が命を守れる時代になっていることを。