『朝が来る』辻村深月著 読了
本屋大賞ノミネート作品
4月12日に発表される「本屋大賞2016」ノミネート10作品の読破の道をひたすら登ってます。
『朝が来る』辻村深月著で6作品目を読了!
辻村さん、あまり私とは相性が合わない作家なんですが、『朝が来る』を読み始めてもしやこれは!とキラン~と前かがみな読書態勢に突入しました。
あらすじ
出産を巡り、不妊治療、望まない妊娠、特別養子縁組といった現代の女性の実情に鋭くメスを入れた社会派ミステリー。
不妊治療の末、特別養子縁組を選んだ夫婦。幸せな生活の中で、幼稚園のママ友とのトラブルから小説は幕を開けます。
この主人公の母、檀れいで勝手に脳内変換されました。(笑)
どこにでも起こり得る、幼稚園ママとのトラブルから、一気に矛先が変わって・・・
「子どもを、返してほしいんです」・・・と1本の電話がかかってきます。
そこからは、不妊治療を共に歩んだ栗原夫婦の苦難と愛の物語に、望まない妊娠をした女性たちと特別養子縁組支援団体の実情など交互に紡がれていきます。
プロット
小説には、構成の素晴らしさで読者の読み方が随分変わります。
こちらでは、折れ線グラフにしたら安定しない波型でいきなり山が現れます。
途中から、作者が描こうとしているストーリーが見えてしまって退屈になってきました。
贅沢にも、もっとハラハラどきどき、「え~~~~」ってな驚きを求めていた私には、綺麗にまとまってるかのように見せかけた不発弾のような印象が残ります。
読者を翻弄させ、読みながら汗かいて体力消耗するような、そんなプロットが大好物です。(笑)
今井美樹
いやあ~、この作品を読み終わるまで、ずっと口ずさんでしまう歌がありました。
『PIECE OF MY WIAH』
朝が来るまで~、泣き続けた夜も~
歩き出せる力に、きっと出来る~
もう、ずっとリピートしまくりでしたわ。
おそらく、歌詞の内容と小説もぴったんこな感じで、ドラマ化の時の主題歌はコレで決まりです。
本屋大賞いまんとこ・・・
6冊読んでるんですが
上位『世界の果てのこどもたち』中脇初枝著ですね。
この『朝が来る』は、女性の妊娠出産、特別養子縁組など、取材力が素晴らしい作品なので、それぞれのおかれた立場で求める人の物語かもしれませんね。
次、『戦場のコックたち』読み始めています。これ、凄そうですよ。