なないろ日記 ~りんごの国から~ 

読書・折り紙・エコたわし作り・お絵かき・展覧会 あれもこれもと、七色にコロコロと襲い来る趣味との戦いの壮絶な記録!!

どんど焼き

朝から準備

1/9(土)に、私の暮らす地域のどんど焼きがありました。
準備は小学校と中学校のPTA役員が中心となり、区の役員や育成会の方々、消防団と多くの方が関わり朝の8時から慰労会終了20時まで「どんど焼き」な1日を体験してきました。

8時に集合し、団子づくりチーム、縁起物回収チーム、縁起物の不燃部を取り除くチーム、やぐらを建設するチームに分かれて大人と子どもで大忙しです!

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今年は暖冬で雪もなく、本当に天気に恵まれました。途中、昼にパラパラと雪が舞い作業の足が早まったのですが、脅かし程度で止んでしまったので助かりました。

どんど焼きって?

どんど焼き」とは、小正月までに(1月15日)正月の松飾り・しめ縄・書初め・お守りなどを家々から持ち寄り、一か所に積み上げて燃やすという日本全国に伝わる火祭り行事です。

やぐらや、三本の杉の木を組んで、その周辺に藁で編んだ縄をらせん状に天辺から巻いてツリーを作ります。そこに地域から集まった縁起物を詰め込んで周辺を藁やかやで囲み、縄に通した達磨を飾って仕立てます。

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やぐらに火をつけたら煙が立ち上り、書初めが空高く舞い上がります。
火は穢れを浄め、新しい命を生み出します。柳や細い枝(私の地域は林檎の枝でした。)に団子をつけて(四個はダメと長老に言われて四個にならないように注意していました。)、その火で炙って食べると、無病息災・風邪をひかないと言われ、子ども達は「アイス100本食べても虫歯にならずお腹も壊さないぞ~」(マジか?)と村の長老に言われて喜んで餅を炙って食べていました。

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縁起物を燃やした煙に乗って正月の神様が帰っていくのをお見送りするとも言われています。

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縁起物配り

どんど焼きの日には、地域の小学六年生と保護者で氏子の家を回って縁起物(破魔矢)を配布します。
お返しに、子ども達はお菓子やご祝儀を頂いて神社へ戻って行きます。頂いたご祝儀は、PTAの会計へ、お菓子は縁起物を配った子ども達へのご褒美となります。

昨日は、33件を8人の六年生で分担して回りました。

子ども達は、頂いたお菓子の袋を次の家では見せないように、門柱などに置いて破魔矢を手に「〇〇町の〇〇と申します。本日は、どんど焼きで縁起物を届けに参りました。」と挨拶をし、ご祝儀を頂く時には、のし袋の名前を指で触らないように両手で受け取り「頂戴します。ありがとうございます。」と頭を下げます。

最初の1件目は、緊張のあまりドキドキしている様子が伝わってきました。春には中学生になる小学六年生の子ども達も、こうして地域の長老たちとの関わりで作法を学ぶ貴重な体験となったようです。

慰労会

PTAと育成会に区の役員、そして消防団で17時から慰労会です。
天気にも恵まれて無事に何事もなく年の最初の行事を終えた安心感でお酒がとても美味しかったです。

私、ビールジョッキ1杯と日本酒をお猪口2杯飲んで真っ赤でした。
基本、お酒めっちゃ弱いんですけど、お年寄りに勧められると断れなくって・・・


朝から数えると12時間!で、三時間の宴会を終え、PTAで片づけを済ませ解散です。

気持ちの良い冬の風で酔いを醒ましながら神社から自宅まで歩いて帰宅しました。
坂本九さんの「上を向いて歩こう」を大きな声で歌いながら。(笑)