三歳児の妄想は三浦しをん並みだ。
3歳児のごっこ遊び
3歳児は、かなり長い時間ひとりぼっちで【三浦しをん】並みの妄想力をフル活動させて「ごっご遊び」という異次元な世界に浸っている。おぼれている。のぼせている。
患者に対する神対応の例は「そこ、おもちゃちらかっていて転びやすいので気を付けてくださいね。」だとか、「こんなに熱がサンジュウロクドゴブンダブンになるまで我慢していたんですか」だとか、「鼻をホジルと風邪をひきますよ。ほじらなければ、大丈夫なんですよ~」だとか、どこで覚えたんだ?な連チャンにふふふが止まらない。
その傍らで、あれこれと雑用をこなしている私も、ふと手を止めて激しい妄想の世界に片足を踏み込みたい衝動に駆られて「仲間に入れて~」と声をかけてしまう。
すると、静かな湖面に小石を投げ入れてしまったかのような、波紋が広がり娘の妄想世界がリアルな現実へと引き戻されて「はあ?」な振り向き顔に何だか申し訳なかったな~と反省したりもする。
お医者さんごっこ
しかし、お医者さんごっこの患者役がお世話大好きメルちゃん人形で長い時間もたなくなってきた。ってのは、患者が一人っきりでは診療所は立ちいかなくなってしまい、どうにかしてウイルスを世の中にまき散らして顧客を安定的に確保しなくちゃと黒い計画を考えるような人間になってしまうのだ。
(んなわけ)
仲間に入れてもらえた
そんな時に、「もしもし?お腹の具合はどうですか?」と、医者役の娘がお腹を見せろと聴診器のおもちゃを首に下げて近づいてくる。
ようやく、あの三浦しをんな妄想世界で私も役者をぶてるのだ!と張り切ってお腹をめくって、「食べ過ぎたのでしょうか?お腹が痛くてたまらないんです」と診断を迫るのだが・・・
聴診器の向かう先がなんと、お腹からは程遠い場所にある二つのお山だったりする。
(そこ、腹じゃないし・・・)
と、心の中で突っ込みを入れているとドクターが「これは大変です。すぐにクスリを飲まなければ・・・あっ・・・」
病名を告げる前に何やら困った事態が勃発したらしい娘。
そう、クスリの準備をしてなかった、ってか、クスリを私に作らせようとヒラメイタってのが正しいのかも。
薬局開設
一旦、お医者さんごっこは中断して、クスリを処方する薬局を開設することにした。
え~!なりきりごっこしたかったのに、またモノづくりやるん?
大好きです!やりますやります!と、即方向転換する私。
用意するものは・・・
古紙・パンチの穴のゴミ・クッキングシート・セロテープ・ハサミ・赤ペン!
ちまちま作業も、あっつう間に完成!
なんちってクスリが完成!(クッキングシートが曲者でテープとれちゃうけど)
ほら、やろ~よ!お医者さんごっこ~~~~
いつでも妄想世界にお邪魔する準備万端な私に娘の一言・・・
「おにぎり食べたい・・・」
おにぎりの海苔
(ああ、お医者んごっこは終了ですか?そうですか?ああああ)
おにぎりを握りながら、海苔にプチプチと爪楊枝で穴を開ける。
海苔に穴を開けておくと、小さな子が海苔が噛みきれなくてご飯ぼろぼろな悲惨な状況を免れる事を最近知った。これやると、綺麗におにぎり食べれるんだよね。
おにぎりを食べ終わった娘が「ご飯の後にお薬飲んでくださいね~。おだいじに~」と、いきなりドクターに早変わり。ルン♪
続きやろ~よ~♬(あっ、寝てるし・・・)