『コンビニ人間』村田沙耶香 読了
『コンビニ人間』村田沙耶香 P151
第155回芥川賞受賞作!
芥川賞なのに面白いっ。( ̄▽ ̄)
2度読みしちゃってますわ。
あらすじ
今では「無いところが無い」コンビニという透明な箱の中に存在する「コンビニ店員」の生態系から、「正常な人間という気持ち悪さ」と生き辛さ、その中で生きていくしかない「適応」に迫った作品。
著者のクレージー沙耶香氏も、実際にコンビニで働きながら作家生活を送っている。
まさしくリアルコンビニ店員だ。
主人公の古倉恵子は、18歳から18年間コンビニで働き続けた36歳、未婚女性だ。
彼女は、ちょっと変わった思考で世の中を見ている。
例えば幼稚園のころ、公園で死んでいた青い綺麗な小鳥に向かって取り囲んだ子ども達は「どうしたんだろう?」と泣いているのに、恵子は「今日、これを焼いて食べよう」と言うような、大人をざわつかせ奇妙がられるような子どもだった。
そんな古倉恵子がコンビニで出会ったのは「人間」ではない「コンビニ店員」として正常な部品に生まれ変わった自分だった。
クレージー紗耶香
村田沙耶香氏が何故クレージー沙耶香と呼ばれているのか誰か教えて欲しい。
鋭く抉るわけでもないくせに、私も心当たりあるとザワザワした気持ちにさせながら「みんな同じじゃなきゃいけない」といった世の中の気持ち悪さから救いの手を差し伸べている。
芥川賞受賞作品の選考方法何か変わった?ってなくらい、早急に世の中に必要なメッセージ性を孕んだテーマなだけに多くの方に是非とも読んで欲しい作品‼️